体内酵素には『消化酵素』と『代謝酵素』があり、栄養素が吸収しやすいように食べたものを分解するのが『消化酵素』、必要なものを作り出したり不要なものを排除したり、細胞を再生させたり修復したりするのが『代謝酵素』です。どちらもビタミンやミネラルの力を借りて体内で合成され、機能しますが、現代人の食のあり方では、体内酵素の多くを消化酵素に割り当ててしまい、身体を機能させるための代謝酵素が十分に働いてないことが推測されます。

こうした状態が長く続くと、身体に必要なものが作られず、また毒素が身体から排出されず、人間を形作っている細胞の再生、修復がおぼつかなくなってきます。そうなると体調は悪くなり、老化が進み、果ては病気を抱えることになってしまいます。

体内酵素は、一生のうちで作られる量が決まっているといわれており、消化酵素ばかりを使い続けて代謝酵素をなおざりにしていると、問題が起こってきます。

この体内酵素の生産配分のアンバランスを修正する方法は『食べない』こと、つまり断食です。食べないことで消化酵素の生産量は劇的に少なくなり、その分を代謝酵素にまわすことが出来ます。断食期間中、代謝酵素はせっせと働き、身体をリセットしてくれるのです。また現代人の悪い食事や環境汚染で多くの有害物質が体内に蓄積しており、そのため解毒・排出の仕事を担当する腸や肝臓などの臓器はオーバーワークになっています。断食により内臓器はリセットされ、機能が確実にアップします。解毒力が向上し、栄養素の吸収も高まっていきます。

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